OPE cloud VR

利用者の声

竹田晋浩 先生

実際の呼吸ECMO症例は、通常の病院では
2〜3例/年という数しかできない

かわぐち心臓呼吸器病院 理事長
竹田晋浩 先生

2009年の新型インフルエンザのパンデミックを経験し、その時の日本のECMOの成績の悪さ(ECMOによる救命率36%)に愕然としたことを、今でも鮮明に覚えています。そこから約10年、私は質の高い呼吸ECMOの普及とその教育に一心に取り組んできました。しかし、ECMOの教育は困難を極めます。それは、実際の呼吸ECMO症例は、通常の病院では2〜3例/年という数しかできないからです。よってECMOプロジェクトでは、人形を使ったシミュレーション教育を提供し、実際の症例に近い形で教育を行えるよう様々と努力してきました。その結果が、今の新型コロナウイルス感染症に対するECMOの成績につながっています。今回、ECMOnetでVRを教育に導入し、その教育をいっそう充実したものにしてゆければと思います。

小倉崇以 先生

コロナ禍で、これほど教育効果を期待できるものはない

済生会宇都宮病院
救命救急センター長
小倉崇以 先生

私がECMOを学んだ英国のケンブリッジ大学ECMOセンターでは年間に80〜100例の呼吸ECMO症例があり、その症例豊富なECMOセンターで修練を積んだECMOの専門家が教育の機会を提供しています。一方、日本では呼吸ECMO症例のセンター化は行われておらず、医師ひとりが経験できる呼吸ECMO症例には限りがあります。日本では呼吸ECMOを扱える医師は少なく、今、ECMOnetが第2波に備え、教育のために奔走していますが、コロナ禍では人が密に集まるシミュレーション教育は充分に提供できません。 VR教育は、人が集まることなくe-learningとして自宅で学習でき、かつ実際の臨場感そのものを体験できます。コロナ禍で、これほど教育効果を期待できるものはないと思います。今後ECMOnetは、このVR教育教材をフル活用し、質の高い呼吸ECMO管理の普及をスピード感をもって進めてゆきたいと思います。

竹下修由医師

医療機器開発に関わる人材の育成や、日本発の革新的な医療機器創出に繋がる新たな試み

国立がん研究センター東病院
医療機器開発センター 手術機器開発室
竹下修由 医師

臨床現場の課題を解決するための医療機器開発は、医療従事者のアイデアだけでは限界があり、技術を持った企業や研究者の方々が臨床現場を観察し、理解し、その上で医療従事者と連携し創出されることも少なくありません。昨今の世の中の情勢もあり、医療従事者以外の方々が臨床現場に入ることは、安心安全な医療を担保する意味でも難しい状況となっております。今回導入したソリューションは、医療機器開発に関わる人材の育成や、日本発の革新的な医療機器創出に繋がる新たな試みとなります。引き続きVR教材の作成や開発におけるニーズ把握など、コンテンツの充実に努めてまいります。

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